こんにちは、ヤクスンです。
ここまでで、時代の変化から資産形成の基礎、投資、保険、日常の資産防衛までお話ししてきました。
今回は、それらを一つにまとめて「攻め」と「守り」を両立させる資産形成の設計図を作ります。
1. 「攻め」と「守り」を分けて考える
資産形成には大きく分けて2つの方向があります。
- 攻め(資産を増やす)
- 投資(株式・債券・不動産・インデックスファンド)
- 副業やスキルアップによる収入増
- 事業へのチャレンジ
- 守り(資産を減らさない)
- 支出の最適化(固定費削減・衝動買い防止)
- 保険によるリスクカバー
- モノ・資産のメンテナンス
この両輪が噛み合わないと、片方だけ頑張っても効果は半減します。
2. 「自分専用BS・PL」で現状を把握する
企業が決算書を出すように、個人でも「貸借対照表(BS)」と「損益計算書(PL)」を作る習慣を持ちましょう。
- BS:あなたが持つ資産と負債の一覧(現金、投資、家、ローンなど)
- PL:1年間の収入と支出の流れ
数字で現状を見える化すると、「攻め」と「守り」のどこを強化すべきかが明確になります。
3. 目標から逆算して計画を立てる
資産形成は「とりあえず増やす」ではなく、「使う未来」から逆算します。
例)65歳でリタイアし、年金以外で年間生活費100万円を賄う場合
→ 必要資産:100万円 × 25年 = 2,500万円(4%ルール)
この数字を見て、毎年・毎月の投資額や貯蓄額を計算します。
4. 時間を味方にする「積み立て+複利」戦略
第5回でお話ししたように、長期積立と複利は資産形成の最大の味方です。
- 少額でも継続する
- 相場の上下に惑わされない
- ドルコスト平均法で買付タイミングを分散
5. 定期メンテナンスで軌道修正
資産形成は一度決めたら終わりではありません。
- 年1回、資産配分(株・債券・現金)の見直し
- 保険の再評価
- 生活コストの再計算
定期的な調整が長期的な成功の鍵です。
まとめ
今までにお伝えしたのは、
- 時代に合わせてお金の常識を更新すること
- 個人も経営者目線を持つこと
- 攻めと守りの両輪を回すこと
- 数字で判断し、行動すること
資産形成は「短距離走」ではなく「マラソン」です。
走りながら調整し、息切れせずにゴールへ向かって進んでいきましょう。
コメント